有効期限の短い短期被保険者証に切り替え

病院の待合室

 

国民健康保険の滞納者が、保険証の更新時期を迎えた場合、普通の保険証をもらうことはできません。

 

このときには、「短期被保険者証」と呼ばれる、有効期限の短い保険証が交付されます。

 

この短期被保険者証の有効期限は、自治体によって異なり、3、4ヶ月という自治体もあれば、有効期限が6ヶ月という自治体もあります。

 

いずれにしろ、更新期限がすぐ来るようになっています。つまり、「その間に全額払いなさい」ということです。有効期限がくるたびに、役所に保険証を取りに行き、いちいち支払いの督促を受けるのですから、かなりのプレッシャーになります

 

さらに、病院に診察にいくと、毎月保険証の提示をお医者さんに求められますよね。その際に、保険証の種類が違うので、病院に国民健康保険を滞納していることが一発でばれます。

 

近所のかかりつけのお医者さんに通っていると、受付係や看護師さんが、知り合いであることも少なくないでしょう。自分が国民健康保険未納の状態であることがバレてしまうのは、ちょっと悲しいものです。

 

被保険者資格証明書になると全額負担!

 

このような状態が、さらに1年程度続くと、次は保険証ではなく「被保険者資格証明書」という証明書が交付されます。

 

被保険者資格証明書は、読んで字のごとく、保険証ではなく証明書です。

 

単に国民健康保険の加入者であることを証明するためだけのもので、医療費負担の軽減はありません。そのため病院に行っても3割負担ではなく10割負担、つまり全額負担になるのです。

 

自由診療ではないので、消費税が上乗せされないだけ、ということです。

 

ちなみに10割負担したうちの7割部分は、お医者さんから国民健康保険へ送金され、国民健康保険の滞納部分と相殺されることになります。もちろん、あとで7割分の還付請求は可能ですが、滞納があるわけですから還付してくれるはずがありません。

 

病院での診察料支払額は、診察費や処方される薬の代金は、3倍以上になります。それだけでもかなりの出費ですが、万が一、入院となった場合は、簡単に払える金額ではなくなってしまいます。

 

これが国民健康保険を滞納し続ける最大のデメリットです。

 

もう一つ忘れてならないのが延滞金の発生。延滞金の利率は、最初の1ヶ月が年2.9%。それ以降は、年9.2%と高い利率に変動してしまうのが一般的です。

 

国民健康保険を滞納してしまった際の処理の流れはこのような感じですので、やはり、家族や知人を頼るか、お金を借りるなど工面して、はやめに対処しておくべきといえます。